4、部隊の運用

 いま、自分の軍団が、強さの異なる5つのユニットからできているとしましょう。各部隊の戦力は、上から順に5の強さ、4の強さ、3の強さ、2の強さ、1の強さとします。
 そして、敵の軍団も、おおむねこちらと同じで、5、4、3、2、1の強さの戦力から構成されているとします。
 どのように、自軍を敵軍とぶつけるべきでしょうか。
 5と5、4と4、3と3……?
 それでは、勝負の行方はまったく時の運次第です(もちろんそれも楽しいですが)。
 理想的には、こちらの5と敵の4、こちらの4と敵の3、こちらの3と敵の2、こちらの2と敵の1、そしてこちらの1と敵の5をぶつけるべきです。これで、戦場全体を見渡せば、四対一でこちらが勝っています。これが、部隊の運用の基本的な目標です。
 この考え方は、敵味方の戦力が同じパターンではない場合にも使えます。
 例えば自分の兵力が5、4、2、2、2で、敵の兵力が43332であるとかいった場合でも、自軍のどの部隊と敵のどの部隊をぶつけるかを、戦場全体を見て自分の勝つ箇所を増やす方向性で考えることができます。ある敵部隊は放置して、別の敵部隊に二対一でぶつかる、といったことも考えるべきです。
 もっと言えば、例え敵味方の戦力が平等でなかったとしても、例えば自軍の戦力が5、4、3、2、1なのに敵軍の戦力が6、5、4、3、2だったとしても、こちらの5と敵の4、こちらの4と敵の3、こちらの3と敵の2、こちらの2と敵の6、そしてこちらの1と敵の5をぶつけるならば、戦場全体では三対二で勝つことができるのです。


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