というのは

 このゲームの手番は時計周りに進み、自分の右のプレイヤーはプレデター(捕食者)、左のプレイヤーはプレイ(獲物)と呼ばれます。そして、各プレイヤーの勝利ポイントは、プレイが敗退することによって入るのです。例えば、プレイヤーがA、B、C、Dの順で並んでいたとして、AがCを攻撃してとどめを刺してしまったとすると、それによって得をする(勝利ポイントと、ボーナスの体力回復を得ます)のはBであって、Aには何の利益もないのです。
 なので、攻撃は基本的にプレイに対して行われます。また、攻撃をしかけてくるのは基本的にプレデターです。この、攻撃対象が決定されていることによって、マルチゲームの問題点である直接攻撃の後味の悪さが解消されています。
 しかし、プレイ以外を攻撃する手段も多くあります。もちろん、自分のプレデターにはある程度弱っていてもらわねばなりません。また、あるプレイヤーが突出して強くなりそうなときには、他のプレイヤーは団結してそのプレイヤーを押さえ込まねばなりません。しかし、これもやりすぎは禁物です。そのプレイヤーが弱りすぎたならば、得をするのはそのプレイヤーのプレデターただ一人なのですから。
 また、プレイが追放されたときのボーナスの体力回復は非常に重要です。なぜならこのゲームでは、体力そのものをコストとして支払うことで様々な強力な行動が取れるからです。自分のプレデターが倒されたときには、プレデタープレデターが巨大な体力を持った新たなプレデターとなってしまいます。よって時には、そうなるのを防ぐため自分のプレデターを助けてやらねばならないといった状況が出現します。また、自分のプレイがこのボーナスを得ると、そのプレイを倒せる可能性はかなり減少します。そうさせないために、自分のプレイのプレイが危ないときは助けてやらねばならないでしょう。しかしもちろん、「次の次」を視野に入れるなら、話はややこしくなってきます……。