補足説明

 上には、このゲームの綾というか、魅力のダイジェストを書きました。もう少し補足すると……。
 いわゆるTCGのイメージとなっている、“1ターンキルコンボ”、“無限〜〜コンボ”、といったものはありません。2時間というプレイ時間からもわかるように、ゲームの設計理念がそういう方向性ではありません。
 カードの種類は多く、全てを把握することはなかなかできませんが、把握していなくても問題なく遊べます。実際に遊ぶ際には、カードを出したプレイヤーがその効果を説明することがマナーとして定着しています。なので、自分で使うカードだけ一通り理解しておけばOKです。
 他のカードゲームと特に違う点として、まず何より、同じカードをデッキに入れる上限がないことがあげられます。同じカードを20枚でも30枚でもデッキにいれられます。ただ、ひとつの行動中には同じカードを複数使えないというルールがあるので、おのずと限界はあります。また、手札は7枚なのですが、カードを使った場合即座に補充します。手札は常に7枚に保たれるわけです。カードを引くためのフェイズというものはありません。
 このゲームは英語なのですが、カードの多くが日本語に訳されています。このページで検索することができます「私家版カード翻訳&検索http://hpcgi2.nifty.com/m_mizuumi/MyCGI/indexmenu.cgi」MTG英語がなんとかなる人なら、英語のままでもとくに不自由は感じないでしょう。
 現在でている基本セットはカマリリャエディション(略称CE)といいます。すぐに遊べるようになっているスタート(スターター、構築済み)セットが出ています。上にも書いた、Powerbase:Saitamaさん(http://hpcgi1.nifty.com/zorak/fswiki/wiki.cgi?p=FrontPage)の「CE構築済み日本語訳」で、カマリリャエディションの構築済みのデッキのカードを和訳してまとめたPDFが読めます。
 TCGなので、カードにはレアリティーがあるわけですが、よく使われるカードは基本的にコモンカードです。カードの上限枚数がないというルールとうまくマッチしています。また、各構築済みデッキ(上記のCE構築済み以外にもいろいろあります)には、有用なカードが多く入っています。良心的だと思います。
 ゲームの背景となっているのは、米ホワイトウルフ社のワールドオブダークネス(World of Darkness/WoD)という世界観の中の1シリーズ、ヴァンパイア・ザ・マスカレード(Vampire:the Masquerade/V:tM)です。この設定についてより詳しく知りたい方はこのページなどがお勧めです。「“月夜の森”さん(http://www12.ocn.ne.jp/~piroki/WoD/index.html)」。
 では、以下ゲーム内容の解説をしていきましょう。